働き始めてから最大の課題が「なぜ働いているんだろう」といった漠然とした不安です。
ここから派生して最悪の場合「やっぱり会社員って楽しくない」とネガティブな感情に陥ってしまうこともあります。
このように漠然とした不安は将来目指す自分が固まっていないため湧き出てくるので、元芸人の会社員だけではなく、多くの会社員が普段から感じていることでもあります。
お笑い芸人も含め夢を追いかけていた時は、
「いつか売れてやる!」
「あのテレビに出たい!」
など、不安よりも希望の方が大きかったはず。
しかし、会社員はお笑い芸人と違って目指すべき姿が会社によって異なる場合が多く、なかなか目の前の業務に対してモチベーションの維持が難しいのが現状です。
そこを解決する策として「市場価値を高める働き方」を実践することが一番手っ取り早く、将来にやりたいことが明確に定まったタイミングで選択肢が広がります。
今回はどういう形で市場価値を高めた働き方をすればいいのかを解説していきます。
前回も市場価値の高め方に関しての記事を書きました。
まだご覧いただいていない方はぜひ。
今回はその話をより具体的に解説していきます。
なぜ市場価値を高める必要があるのか?
今回の記事のそもそも論から解説していきます。
なぜ市場価値を高める必要があるのか?
理由は大きく2つあります。
・優位な交渉がしやすくなる
・市場価値を高められる原石を持っている
まずは、「優位な交渉がしやすくなる」から解説していきます。
これは言葉の通りですが、市場価値が高いと自分が優位な交渉が可能です。
例えば、経歴なしから就職する際は市場価値が低いので、「入社させてください!」といった形で企業に対してお願いすることになります。
しかし、営業職なので市場価値が高くなると企業側から「ぜひ弊社へ入社してください!」といったようにお願いする立場になるので、給与や働き方など交渉がしやすくなります。
こういった交渉事は芸能事務所だとマネージャーがやっていたのであまり馴染みがないかもしれませんが、ビジネスは基本的に相手よりいかに優位に立てるかが勝負です。
ただし、勘違いしては行けないのは相手より優位にたったからエラいといった意味ではないのでお間違いなく。
次に、「市場価値を高められる原石を持っている」についてです。
全ての働く人は市場価値を高められる原石を持っています。
しかし、多くの人が実行せずに、ただいたずらに時間が過ぎ去るのを待ちます。
言い方に語弊があるかもしれませんが、お笑い芸人の頃は「絶対に売れたい!」と思っていたでしょうが、会社員だと「絶対に出世したい!」「お金を稼ぎたい!」と思っている人は少数派です。
全てにおいてそうではありませんが、「辛いならやめとく」といった感情が勝る状況です。
特に若い人を中心に今では会社で出世するよりも、自己実現できる人生の方に価値を生み出しています。だからこそ、会社員としての収入だけではなく、副業を始めたり、趣味の幅を広げたりして生活しています。
市場価値を高める働き方をしていない人が少ないならチャンスです。
1~2年だとそこまで差は開かないでしょうが、5年も立てば大きく差は開きます。
それほど時代の変化が早くなり、いま最前線で戦っている人でも5年後は同じ技術では戦えません。
常に変化が必要です。
その変化に乗り遅れると一気に価値は廃れます。
だからこそ市場価値を高める働き方が重要なのです。
この2つ、
・優位な交渉がしやすくなる
・市場価値を高められる原石を持っている
念頭に入れておいてください。
働く目的を明確にする
では、具体的に市場価値を高める働き方はどうすればいいのか?
まずは「なぜ自分は働いているのか?」を明確にしましょう。
つまり、「働くことの目的」です。
前回の記事では「なぜその会社で働いているのか」を考えることを提示しましたが、今回はさらに前提を深掘って話をしていきます。そもそもなんで働くのか?です。
どんな形であれ、働くことの目的を持っている人と持っていない人とでは1つ1つの仕事に対しての重みが違います。
数ヶ月では実感が湧かないかもしれませんが、5~6年もすると大きく変わっていきます。
では、どういった目的を持って働くことが必要か?
社長になる!
営業トップになる!
とかそういった意識高く持たなくても大丈夫です。
あくまで自分のペースでいきましょう。
しかし、マイペースすぎると周囲にさえ置いてい変えるので要注意です。
あと20%頑張る程度でOK。
やりたいことがなくても、いつかのタイミングでやりたいことに出会えた際にすぐにスタートダッシュが切れるようにいつでも準備をしておきましょう。
あと20%ずつ頑張る!
これを毎日続けていきましょう。
一言で何をやっている人なのか言える人材になる
市場価値を高めるためには常に社内もですが、社外でも活躍するためにはどうすれば良いのかを考えて実行していくひつようがあります。
例えば、数年後に転職をすることになった場合。
会社で色々とやりすぎると、どうった場面でアナタに仕事を任せることができるのかがわかりづらくなります。
それを防ぐためにも、「一言で何をやっている人なのかを言える人材」になりましょう。
ちなみに私はWeb広告運用とプランニングに従事しております。その他にも営業、コンサルタントとして活動してきた経歴がありますが、あくまで主軸はWeb広告運用とプランニングです。
その結果、企業としても私にどういった役割を与えることができるのかが明確になり、お笑い芸人から就職した当初では考えられないくらいの優良企業に就職することができました。
※一応、東証一部上場でWebに関しては業界でも有名な会社に勤務しています。
芸能界も同じです。
テレビに出演している多くの人が主軸となるような肩書(経歴)があるはずです。
ダウンタウンさんだったら言わずとしれたお笑い芸人、坂上忍さんであれば俳優など、何をやっているのか主軸があるので番組を制作しやすくなります。
いわゆるブランディングです。
今の職種を主軸に考えた時に、とにかく目の前の業務を突き詰めて行くことが一番望ましいです。
ただし、営業であれば何もトップセールスにならなくても、その仕事にどれだけ熱量を持って出来たのかが重要です。営業の仕事を愛し、顧客を愛し、営業を通して何を実現していきたいのか。
ここまで語れると営業としての仕事の軸が完成します。
変化に強い人材になる
インターネットが一般的に普及して約20年ですが、その間で大きく世の中が変化しました。
ご存知かもしれませんが、今やインターネットの広告費はテレビを上回っています。
・インターネット広告費:2兆2,290億円
・テレビメディア広告費:1兆6,559億円
※株式会社電通「2020年 日本の広告費」より引用
テレビの広告費はコロナの影響もあって広告費を押さえる企業が多かったせいか前年比89.0%でしたが、インターネットの広告費は前年比105.9%と年々増加傾向にあります。
もはや、テレビとインターネットを比較する時代じゃなくなってきました。
インターネット動画(YouTube、SNS動画)の広告費とテレビで比較する時代が目の前に来ています。
よくニュースに取り上げられる、
「AIに仕事を奪われる」
「10年後になくなる仕事」
みたいなことはあながちバカに出来ません。
全てが現実になるとは言い難いですが、いま存在している仕事で消滅するものは多くあります。
その中で変化に対応できる人材なのかが大きな焦点となります。
そのためには世の中を理解しておく必要があるんです。
例えば、新聞やニュースに目を通して、世の中の動きがどうなっているのかを理解する。よく「社会人1年目は日経新聞を読むこと!」みたいなことを言われたりしますが、あれは世の中の情勢を理解し、変化に対応できるようにするためです。
いきなり日経新聞を読むのは難しい人は、経済番組を毎日録画して見るのもおすすめです。最初のうちは実感が湧かないかもしれませんが、繰り返し見ていくことで点の情報が線となって活きていくはず。
まとめ
今回は経歴なしでも市場価値を高める具体的な方法をご紹介しました。
まとめると以下の通りです。
働く目的を明確にする
①「なぜ働いているのか?」を明確にする
②あと20%がんばる!
一言で何をやっている人なのか言える人材になる
①色々やりすぎると何が得意なのか客観的に評価しづらい
②軸となる仕事を貫く
変化に強い人材になる
①世の中の情勢を知ること
②点の情報が線になって役に立ってくる
前回の記事でもお伝えした通り、就職がゴールではありません。
あくまでも就職した先にあるアナタの幸せがゴールです。
ともに頑張りましょう。
応援しています。