元お笑い芸人だと社会人経験もないので書類選考だけでも何十社も落ちる可能性があります。
※社会人から芸人になった人は除く
むしろ、そっちの方が確率的に多いのかもしれません。
そして、就職活動で苦労したせいか、多くの人が勘違いしているのが「就職がゴール」であるという認識。
実はこれは大きな間違いです。
もしかしたら、就職がゴールじゃないこと自体もなんとなぁ~くは理解しているかもしれません。
ただ、
「知っているけど行動できない」
「どうすればいいのかわからない」
それが近しいのではないでしょうか。
今回はそんな人に向けて、経歴がなくても市場価値を高める方法をご紹介します。
ゴールは今回の記事を理解することで、会社員として長期的に通用するキャリアを立て直せると勇気を持ってもらうこと。そして、実際に行動に移して理想とした未来を実現してもらう。
では、さっそく行ってまいりましょう。
なぜその会社で働いているのか
私は元お笑い芸人から会社員で働いている経験から、「お笑い芸人が経歴なしから転職や就職するために必要な情報」をご紹介しています。
ただし、それは「経歴なしから就職できること」がゴールではありません。
あくまで就職は通過点に過ぎないんです。
最終的なゴールは、就職して自分に合った職場・仕事内容でアナタや周囲の人間が仕事を通して幸せになること。仕事を通して人生における自己実現がゴールとなります。
就職がゴールじゃなかったら、今の職場で何を考えながら働けば良いのか?
それは実に簡単です。
考えることは2つ
「なぜこの会社で働いているのか?」
「この会社で何を実現したいのか?」
これだけ。
では、なぜ、この2つを考える必要があるのかを解説していきます。
例えば、「この会社で出世してお金を稼ぐ!」と強い意思を持っていれば、会議のメモを取る行為でも「出世するためにはどういったメモを取る必要があるのか」を自然と考えながら実行できます。
お笑い芸人とかも同じです。
例えば、キングオブコントやM-1で決勝まで行くには、1年間かけてネタの精度を挙げていく必要があります。どの同じタイミングで同じボケで計算した量の笑いが来る。
目指すところは決勝の舞台なので、常にネタとなる素材にアンテナを張っているはずです。漠然と目の前のライブをこなしている芸人とは比べ物にならないくらいの量。
会社員も同じです。
大事なことは昨日より現状維持や衰退をしないこと。
それを前提とした上で、
「なぜこの会社で働いているのか?」
「この会社で何を実現したいのか?」
これを振り返っておくことをおすすめします。
理想は毎朝振り返ること。
しかし、毎朝はきつかったら1週間、1ヶ月でも構いません。
自分の無理がないタイミングで振り返りましょう。
就職した会社は踏み台でもOK
何度も繰り返しますが、最終的なゴールは、就職して自分に合った職場・仕事内容でアナタや周囲の人間が仕事を通して幸せになること。
これを実現するためには、なにも就職した今の会社じゃなくてもいいんです。
例えば、2~3年後に今よりもいい環境で働くために、今の会社で吸収できるものは吸収しておく意識で働くことでも問題ありません。
義理人情に欠けると思われるかもしれません。
しかし、スキルが付いてもっと高いレベルや自分に合った環境で働けるチャンスがあるのに、今の会社で不満を持ちながら働き続けるのは会社にとってもアナタにとっても長期的には損になります。
私は「会社の成長は循環」だと考えています。
例えば、スキルを付けたアナタが、もっと高いレベルや自分に合った環境で働ける職場に転職することになったとしましょう。
もちろん、その時には会社にとって必要な存在になっているので上司から説得されるはずです。
しかし、会社側の責任として、スキルを付けたアナタを引き止める魅力がなかったのが事実。
そこで会社の課題として、「スキルを付けた人間が新たなチャレンジができる環境づくり」という課題が生まれます。
これからアナタと同じようにスキルを付けて退職する人を防止するために会社が動き出すはず。
もしかしたら転職する際に今の上司から、
「他に行っても通用しない」
と言われるかもしれません。
もちろん通用するかどうかもわかりません。
そもそも論として、他では通用しない仕事を任されているのであればすぐに職場を離れることをおすすめします。
「通用しなかった」という結果にしなければいいんです。
成功するまでチャレンジすればいい。
結果で黙らせましょう。
社外の人に伝わる職務経歴書を仕上げる
今回は具体的な転職の話とは異なります。
あくまでも現場業務を行う上での考え方の話です。
市場価値を高める意味や何をすればいいのかは、なんとなくは理解できたと思います。
でも、具体的にどういった形で仕事をすればいいの?
答えは簡単です。
社外の人にも伝わる職務経歴書を仕上げていくつもりで仕事をしていけばOK。
職務経歴書とは就職活動で使用した履歴書とは異なる職歴の参考資料のことです。
いまの仕事内容や実績が他社に行っても十分に通用するレベルか。
これを常に頭に入れて仕事をしましょう。
少し面倒くさいかもしれません。
では、そもそも、なぜそんなことをやる必要があるのか?
よくありがちな営業マンの例を元に説明していきます。
営業マンといえど有形商材なのか無形商材なのか、メーカーなのかIT系なのかで大きく分かれます。
特に大手に限らず中小・ベンチャーでもありがちなのが、会社独自の製品(サービス)と営業ルートで売上を確保できていたエース営業マンが他社に転職できないという問題。
いくら自社で営業成績を残していたとしても、他社から見ると「それはアナタの会社だからできたことだよね?」と一言いわれて終了。すごく当たり前のことを述べますが、自社でしか評価されない内容は、社外の人間が評価しづらい。
そのため、社内でエース営業マンだった人間が転職活動が全く上手く行かないというパターンも珍しくありません。
いかに社内でしか理解できない仕事を減らせるか。
もしくは、減らせないなら、他社に移った際にどこを評価できるポイントとするか。
これらが重要となります。
まとめ
ちょっと前まで「転職35歳限界説」が常識とされていました。
要は35歳以上になると転職活動が難しくなり、35歳までがギリギリのラインということです。
しかし、いまはその風習が消えつつあります。
50歳から新しい仕事に就くことも珍しくありません。
さらに、定年退職や年金受給年齢の引き上げなど、高齢化社会へ進む中、もしかしたら我々30代は80歳になることまで働くことも現実的に有り得なくはないです。
少しでも長期的に市場価値を高めて働くためにどうすればいいか。
そんな内容をご紹介しました。
今回の内容をまとめると以下の通り。
・なぜその会社で働いているのか
①就職がゴールではない
②「なぜこの会社で働いているのか?」
③「この会社で何を実現したいのか?」
④昨日より現状維持や衰退をしない
・就職した会社は踏み台でもOK
①会社は循環して成長していく
②成功するまでチャレンジする
・社外の人に伝わる職務経歴書を仕上げる
①自社でしか達成できない成果なのかの見極め
②社外の人に理解してもらえる実績を積み上げる
働き始めの段階では実感が湧きづらい内容かもしれません。
しかし、これを序盤のうちから積み上げていくと、いざ転職で必要となった時に対応できます。
キャリアを形成するのはその会社だけで完結しなくてもOK。
もっと視野を広げてみると面白いかもしれません。
応援しています。
ともに頑張りましょう。