就職活動で書類選考を通過すると、いよいよ面接へ突入します。
お笑い芸人時代に面接はアルバイトで経験したことがあると思うので、面接自体の意味やざっくりとした流れはイメージできるでしょう。しかし、アルバイトと就職面接では勝手が違います。なので、今回は面接の具体的な対策ではなく、就職面接のあり方などの前提知識を話していくので、以前までイメージしていた面接の考え方を改めていただければと思います。
選考のおさらい
まず、就職活動における選考のおさらいをしましょう。
主な流れとしては以下の通りです。
①求人応募
②書類選考
③一次面接(人事などの採用担当)
④最終面接(事業責任者、もしくは社長)
⑤条件面談
企業によっては二次面接や三次面接があるパターン、もしくは一次面接でいきなり社長が登場するケースも稀にあります。なので、提示した流れはあくまで一般的なケースです。面接の回数が気になる方は求人情報を確認してみましょう。多くの求人媒体では採用のフローを記載しているので、面接の回数もわかるはずです。もし、記載がなければ一次面接のタイミングで面接官に聞いてみると良いでしょう。
採用の流れを把握するのは非常に重要です。なぜなら、お伝えした通り企業によっては一次面接で社長が登場するケース、もしくは一次面接で合否を決めるパターンも存在するからです。細かく言うと一次面接と最終面接で伝える内容は若干変える必要があります。面接の流れを把握していないと、面接が1回しかない会社で一次面接と同じパターンで行うと不合格になるリスクが高くなります。
採用面接とはなにか?
大前提として採用面接の意味を認識合わせしておきましょう。冒頭でも軽く述べたとおり、アルバイトの面接とは大きく違います。少し乱暴な言い方ですが、アルバイトだと業績悪化になると企業側から解雇通告はできますが、正社員で解雇通告するのは難易度が高いんです。
もちろん、アルバイトでも正当な理由がなく解雇することは禁止されています。しかし、いずれにせよ正社員よりも解雇通告の難易度が低いことは間違いありません。現に、業績悪化した際の人件費削減で真っ先に目を向けられるのがアルバイトになります。
例えば、飲食チェーンでアルバイトとして働いていたけど、業績悪化でお店が閉店することになったとします。その際にアルバイトは解雇されますが、正社員は解雇されずに別の店舗へ移動するケースが多いです。
それも含めて、企業側からすると正社員として採用するのはなかなかの覚悟が必要となります。そのため正社員で採用する際に企業側で発生する採用コストは1人あたり100万円と言われています。応募者の書類選考、応募者とのメールのやりとり、面接の工数、選考合否判断、入社手続きなど実は目に見えないところで企業側にとって大きな負担となっています。もちろん、1人あたり100万円のコストは企業によって異なりますが。
改めて面接を行う企業側の覚悟を認識しておきましょう。
もちろんですが、企業側は本気で自社が求めている人材を探しています。軽い気持ちで面接に来られると不快に感じるはずです。なので、アナタも真剣にぶつかりましょう。第一志望の企業じゃなくても覚悟を持って面接に挑みましょう。どの面接でも全力を出し切ることで、たとえ不採用でも収穫はあるはずです。その繰り返しが合格へと繋がります。
面接の流れを把握
一般的な面接の流れを把握しておきましょう。
これもいわゆる面接の準備で非常に重要になってきます。ライブとかでいうとリハーサルに近い内容です。どの流れで面接が進んでいくのかを把握しておくことで、事前に準備していた伝えたい内容も焦らずにリハーサル通りに行うことができます。
主に面接の流れは以下の通りです。
①自己紹介・自己PR
②転職・就職をなぜ行うのか
③志望動機
④過去の経験や会社で活かせそうなスキル
⑤面接官への質問
もちろん、会社によっては前後することもあります。ただし、主な流れは上記の通りなので、変わるとしたらアナタの言っていることに対して面接官が質問をしてく形になるケースが多いです。その際は焦らずに、相手が求めている答えは何か?を見極めて落ち着いて話をしましょう。
そこはお笑い芸人時代で培ってきたアドリブ力で切り抜けましょう。
ライブというナマモノを経験しているアナタならそこまで難易度は高くないはずです。お笑い芸人時代で経験したスキルで横展開できるものは積極的に使っていきましょう。それがお笑い芸人を経験したアナタの価値です。他の人では真似できません。
まとめ
今回は具体的な面接対策というよりも、面接の価値定義や存在意味の認識合わせを行いました。
内容をまとめると以下になります。
・採用の流れ
①書類選考
②一次面接
③最終面接
④内定
⑤条件面談
・正社員の採用コストは1人あたり100万円なので企業側も本気
・面接の流れ
①自己紹介・自己PR
②転職・就職をなぜ行うのか
③志望動機
④過去の経験や会社で活かせそうなスキル
⑤面接官への質問
あとがき
面接対策といっても一言で表現できるものではなく、対策すべき内容は無数にあります。今や面接対策の情報は世に溢れ、探せば面接対策は一瞬で出てきますが、面接に対する価値を定義する内容はあまり見当たりません。本質を理解せずに手段ばかり目を向けてしまうと、小手先の方法ばかりになり面接官に見透かされていまいます。
さらに、面接対策は独自性がないため、どうしてもコモディティ化しやすいです。そのため、ほとんどの応募者がテンプレート化されたような自己PRや志望動機を発言しているので独自性を感じられず不採用にされてしまう事例も発生しています。
面接はお笑い芸人にとってライブに近しいものがあります。
ネタ作り⇔面接対策
ネタ合わせ⇔面接練習
ライブ本番⇔面接
反省会⇔反省会
芸人時代にすでにライブを何本も経験しているので、あとは面接用に伝える内容を当てはめていけば良いはずです。それでも初めての面接となると場面が異なるので緊張するかもしれません。その際は、「コント 面接」と心の中で言い聞かせましょう。
きっとうまくいくはずです。
応援しています。