新卒で働いた業界で、ある程度は働いてみたものの「なんか違うなぁ~」といったように、働く前と働いた後ではイメージが違うことはよくあります。
そして、働く業界を変えるために、いざ転職活動を始めたとしても未経験での応募になるので、第一志望で応募した会社に落とされることが怖いと感じるでしょう。そこで今回は、20代前半の人が転職の面接を受ける上で、面接官に好印象を与える方法についてご紹介していきます。
なお、今回の内容はリモート面接を想定した記事となっております。
第一印象はフルパワーで挑め
まず、第一印象はかなり重要です。
会社の判断基準によりますが、第一印象でその人を採用するかの判断は5割近く決まると言っても過言ではありません。特に画面越しのリモート面接だと、相手の印象が伝わりづらいので、最初の挨拶や自己紹介から「あっ!この人の雰囲気いいな!」と面接官に感じてもらえれば、それ以降の面接に大きくプラスになります。
20代前半での転職だと、経験よりもポテンシャルや人柄で採用を決めることが多く、一次面接とかだと最初の挨拶だけでも突破する可能性が高いです。やはり、面接官としても無愛想でコミュニケーションが取れない人よりも、挨拶がしっかりしていて、どんな環境(組織)でも馴染めそうな人に来てほしいと感じています。
なので、第一印象はフルパワーで挑むことが面接突破の第一歩になります。
男性なら髭や髪は整えて清潔感を与え、なるべくスーツかオフィスカジュアルで面接を受けましょう。このあたりは、会社の雰囲気によるのでHPをチェックしておくことがベストです。女性であれば、可能な限り化粧をしてから髪を整え、あまり派手すぎないオフィスカジュアルの服装で挑みましょう。
さらに、男女共通して特に注意すべきことは以下5点です。
・笑顔で挨拶をする
・画面は必ずオンにする
・お礼を言う際は見えるように頭を下げる
※「よろしくお願いします」「ありがとうございました」など
・自分が話す音声は録音して事前にチェック
・ネットの回線状況を事前にチェック
自分の声やネット環境はやむを得ない事情とかありますが、面接官によっては「事前の準備不足だ」とに感じる人もいるため、面接の1日前にはチェックしておきましょう。
最初の挨拶で「元気よく笑顔で挨拶すること」は特に20代前半だと重要です。入社しても20代前半だと、スタートアップでない限りは年齢が上の人が多いので、「後輩として扱いやすいか」「メンバーと上手くコミュニケーションが取れそうか」という点が重要視されます。
誰しもが挨拶は元気よく笑顔でされると気持ちがいいはずです。それを面接でも同様に行うだけ。ただし、あまり無理にやると不自然になるので、あくまで無理をしない程度で最初の挨拶は「笑顔で元気よく」を心がけましょう。
もっというと、最初の「よろしくお願いします!」をハキハキして話すと印象が雰囲気がガラッとよくなります。社会人って意外とちゃんと挨拶できる人が少ないので、これが出来るだけでも差別化は十分にできます。
ぜひ、第一印象をフルパワーで挑みましょう。
20代前半で元気いっぱいは強力な武器です。
リアクションはオーバー気味に
特に一次面接では、会社概要や求人の募集背景などを説明されることもあるので、場合によっては面接の大半が相手の話を聞く時間で占めることになります。実はこのときのリアクションが特にリモート面接では重要になってくるんです。
対面での面接だと通常通りに話を聞いていれば問題ないのですが、リモート面接だと相手の反応が分かりづらいという難点があります。なので、面接官としても「相手はちゃんと自分の話を聞いているのだろうか」という不安に落ち入れいます。
その不安を解消するためにも、リモート面接では相手の話を少々オーバー気味に聞くことをおすすめします。適度なリアクションが面接官に好印象を与え「感じの良い人だな」と定性的な評価を得ることができます。
ただし、大げさにリアクションをすると無理をしているように見えるので調整が必要です。
特に重要な内容としては以下5点です。
・いつもの1.2倍の強めのリアクション
・相手が笑った時は一緒になって笑顔になる
・首を動かしてしっかりと頷く
・気になるところは質問していく
※質問する際は相手に許可を得る
・話が終わったら「わかりました」「理解しました」など言葉で伝える
もちろん、自分を壊してまで無理にリアクションをする必要はありません。相手の話にリアクションを取ることが苦じゃなければやってみましょう。少し辛くてもせいぜい60分の辛抱です。
ただし、あまりにもモラルに欠ける内容(パワハラやセクハラなど)を話されたり、未だに圧迫面接をする会社であればリアクションは控えめで、志望した会社を辞退することをおすすめします。そのような会社は組織自体が古い体質で、初対面の人に失礼なことをしても許容する組織である可能性があります。
話をするときのポイント
志望動機など相手から聞かれる質問に「何を答えるか」も重要ですが、それと同じくらいに「どのように話をするか」も重要です。
例えば、「理にかなった良いこと」を言ったとしても、早口で話を聞く側の気持ちを一切考えずに話しを進めると、いい話も内容が入ってきません。むしろ、「早口で聞こえないし、なんかやだなぁ~」と悪い印象を与えてしまいます。
話し方については会社の研修や実務で先輩に注意されたりなど、社会人を経験したら一度は壁にあたった人も多いので想像は難しくないと思います。
これら含めて要点をまとめると以下3点です。
・想像よりも0.7倍のスピードで話す
・相手の反応を見ながら話の内容を展開する
・話のポイントを多くても3つまでに絞っておく
志望動機は自分の体験に沿った内容が望ましいですが、それ以前に話の要点を事前に整理しておく必要があります。特に3つ目で上げた、「話のポイントは多くても3つまで」は話を飛び散らかさないために押さえておきましょう。
これはリモート面接に限らずですが、面接官はアナタ以外にも何十人、場合によっては何百人の人を相手に面接をしているので、1人1人の言葉を正確に覚えていません。なので、話が支離滅裂したり、散らかったりすると確実に覚えてもらえません。
他人が体験していないような出来事を話すのも覚えてもらえるためには重要ですが、まずは話を聞いてもらえる大前提として、自分の中で内容を整理して端的にまとめておくことをおすすめします。
オススメなのが、箇条書きにして洗い出す方法です。
例えば、志望動機の場合。
①売上が右肩上がりに伸びている
②社長のインタビュー記事を読んで共感した
③若手でもチャンスを貰える環境でチャレンジしてみたい
まずはこのように箇条書きにしていきます。
ここの箇条書きは「What」の部分です。その後に理由を深堀りして肉付けしていくように自分の体験を盛り込んでいったりして、志望理由を深ぼっていく「Why」の部分になります。
このように、WhatとWhyを行ったり来たりしながら志望動機を考えていきます。そうすることで、自分の中でもその会社を志望した理由が腑に落ち、最初からどこかに掲載されている定例文を見て無理やり理由を考えるよりも、実体験に近い状態になるので言葉に力がついて説得力が増します。
さらに良くしたいのであれば、自分の言っている内容を録音して、ご友人に聞いてもらうなりしてアウトプットしてみましょう。ご友人も転職の意思はなくても、就職活動で面接は経験されているので、どういえば相手に伝わるかは客観的に指摘してもらえるはずです。
どうしても自分の中だけで完結しようとすると主観的になりがちでです。そのため、知人など第三者に聞いてみると、意外と気づかない重要な欠点を見つけてくれたりします。
20代前半であることを意識する
冒頭でも述べたとおり、20代前半での転職は経験よりもポテンシャルや人柄で採用を決めることが多く、「雰囲気がいい感じの人」や「未経験でも努力をしてくれそう」といった定性的な評価で採用されるケースが多いです。
なので、使える武器は全て使っていきましょう。
つまり、20代前半という最大の武器を活用していくんです。
このあたりは志望動機の具体的な内容だったり、自己PRの話に絡んできますが、それらを考える上で重要なポイントが以下3点です。
・すでに同世代の同じ業界で働いている人に追いつくための努力
・組織に馴染むことができるコミュニケーション能力
・会社のビジョンに共感できるか
努力に関しては説明するまでもなく20代前半とはいえ未経験になるので、志望している会社で新卒採用を行っていなくても、事実として同じ業界で活躍している同世代の人たちとは遅れをとっています。
ただ、社会人でも一番若い20代前半なので、同世代の人間に追いつくために努力が継続できるかを見られることが多いです。ベンチャー企業に限らず、大手企業でも未経験者から丁寧に研修制度を設けている会社は少なく、どうしても自力で学習していく人が必要とされます。
新卒の時みたいに「みんなでワイワイ楽しく研修」するイメージは一切もたないようにしましょう。たとえ、未経験者の研修制度が確立されている会社でも、自ら学んでいく必要はあります。さらに、研修制度が充実している会社には人が殺到するので、受け身で会社の利益を食うぶら下がり社員が入社できるほど甘くはありません。
20代前半は武器でもありますが、武器の使い方を履き違えないようしましょう。
まとめ
今回は20代前半が未経験の業界への転職で、面接官に好印象を与える方法をお伝えしました。
要点をまとめると以下の通りです。
第一印象はフルパワーで挑め
・笑顔で挨拶をする
・画面は必ずオンにする
・お礼を言う際は見えるように頭を下げる
※「よろしくお願いします」や「ありがとうございました」など
・自分が話す音声は事前に録音してチェック
・ネットの回線状況を事前にチェック
リアクションはオーバー気味に
・いつもの1.2倍の強めのリアクション
・相手が笑った時は一緒になって笑顔になる
・首を動かしてしっかりと頷く
・気になるところは質問していく
※質問する際は相手に許可を得る
・話が終わったら「わかりました」「理解しました」など言葉で伝える
話をするときのポイント
・想像よりも0.7倍のスピードで話す
・相手の反応を見ながら話の内容を展開する
・話のポイントを多くても3つまでに絞っておく
20代前半であることを意識する
・すでに同世代の同じ業界で働いている人に追いつくための努力
・組織に馴染むことができるコミュニケーション能力
・会社のビジョンに共感できるか
以上です。
20代前半はなんでも挑戦出来る最強の年代になります。
その年代とアナタの良さを十分に発揮するために今回の内容をまとめました。
人生における最初の転職活動は怖く感じることがあると思いますが、きっと上手くいくはずです。
応援しています。