就職活動は御存知の通り、履歴書や職務経歴書などの書類と面接が重要視されています。
そのため、就職活動や転職活動の記事でよく目にするのが、
「応募書類対策●●選!」
であったり、
「面接対策よくある質問集」
といった記事を多く見かけます。
しかし、もっとそれ以前の話で重要なことがあります。
それは、 ” 過去情報の取り扱い ” です。
特に元お笑い芸人だったら、売れていなくてもSNSやYouTubeでの露出が多いはず。
その露出が原因で就職活動に影響を及ぼすのは想像に難しくありません。
極端な話、過去に炎上やトラブルを起こしてニュースになっていたら、採用担当からすると同じようなトラブルを起こすのではないかという不安に繋がります。
トラブルを起こしていないにしても、過去のお笑い芸人としての活動がマイナスに働く可能性もあります。
今回はそういった過去情報の取り扱い方法をどのようにすれば良いのかをご紹介します。
就職の選考は応募をする前から始まっている
例えば、営業職であれば顧客とやり取りをする機会が多いので採用担当からすると、
「会社の顔としてふさわしい人物なのか?」
「顧客側からあんなにふざけている行動をしている社員が働いている会社に任せても大丈夫なのか?と思われないか?」
など、思われて落とされる採用するのはリスクがあると判断される可能性もあります。
応募をした瞬間から書類や面接ではない部分で選考されているんです。
採用担当はアナタを「元お笑い芸人」と知ったら必ず過去の情報を調べてくるでしょう。
その際に、少しでも気になる情報が出てくれば落とされるリスクもあります。
つまり、就職の選考は応募をする前から始まっています。
ここが盲点だったら、いかに完璧に近い資料や面接を行っても不採用になる可能性があります。
採用担当や会社の視点になれば想像しやすいでしょう。
例えば、「面白い行動」に取り憑かれた人間を採用すると、会社でも同じように「面白い行動」を履き違えてトラブルを起こすのではないか?
日本は減点方式です。
尖ったスキルよりも平均点がいかに高いかが評価されます。
逆にマイナス点になるところは一気に削られます。
特に経歴なしの元お笑い芸人はただでさえマイナスからのスタートなのに、過去の情報が原因でさらにマイナスになってしまうのは非常にもったいないです。
じゃあ、打つ手はないのか?
いいえ、そんなことはございません。
不安だったら全て消す
結論、少しでも不安になっているのであれば全て消しましょう。
SNS、ブログ、もし事務所が過去の情報を記載している記事などがあれば削除を依頼しましょう。
アナタは元お笑い芸人ですが、今は一般人です。
現代はプライバシー保護の問題でテレビでも元タレントにはモザイクがかかるようになりました。
例えば、過去の映像で土田晃之さんのコンビ時代(U-turn)の話で過去の映像が流される際に元相方の対馬さんは必ずモザイクがかかって放送されます。
今は対馬さんは現在は一般人で会社員として生活してるのでプライバシー保護の観点からモザイクで処理されているんです。
そういったシーンを見たことがあると思います。
そうです、それです。
なので、検索した際に過去の自分の情報で都合が悪いものは削除しておきましょう。
検索して調べてみる
「検索する」と聞いて、「GoogleやYahooで検索する」ことをイメージするかもしれません。
採用担当はありとあらゆる検索をしてアナタの情報を探ってきます。
SNSやYou Tube、所属事務所のHPや所属芸人のブログなど。
もちろん、そこまで調べない採用担当もいますが。
やれる範囲でのリスク回避は徹底的にすべきです。
例えば、GoogleやYahooの検索結果で目立つ情報が消えても、TwitterやYouTubeで検索する不都合な情報が出てきて採用担当の目に入ることなんてザラです。
- Google、Yahooなどの検索エンジン
- Twitter、Instagram、FacebookなどのSNS
- YouTubeやGYAO!などの動画サービス
- 露出している可能性があるものは削除しておきましょう。
少々面倒な作業になりますが、いつどのタイミングで何に不採用の原因となるかは全くわかりません。
もし、過去の情報が原因で不採用になったとしても、その理由はアナタに伝わらりません。
なので、過去の情報が原因で不採用になったことを知らないアナタは、提出した書類や面接に原因があったと思うでしょう。
そして、本当は問題じゃなかった書類や面接の対策を行うはずです。
それがさらに良い方向へと進めば問題ないのですが、改良に改良を重ねたと思っていたが、結果的に悪くなったいわゆる「改悪」といった状態になるリスクもあります。
優しい面接官であれば、過去の情報が原因で不採用となったことを教えてくれるでしょう。
しかし、その確率は極めて低いと考えてください。
なぜなら、明確な不採用理由を企業が開示してもメリットがないからです。
応募者側からして不誠実な不採用理由だったら問題になりかねません。
なので、 “ 本当の不採用理由 “ を伏せておく企業が多いんです。
私から言えることは繰り返しますが、露出している情報は徹底的に消すということです。
逆に振り切る
過去の情報は徹底的に消すとは言ったものの、
- 自分のお笑い芸人時代の活動は証として残したい
- 過去の経歴も含めて認めてくれる会社に就職したい
- 特に反感を買うことをしているわけではないので大丈夫
このように過去の情報を残しておきたいといった人もいるでしょう。
それでも強引に「全て消しましょう!」と言うつもりはありません。
残しておきたいなら残しておきましょう。
というのが私の意見です。
だったら、逆に振り切りましょう。
もし、例えばアナタの過去の情報がマイナスに取られる情報が残っているとしましょう。
本来であればマイナス要素になって不採用になるリスクが極めて高いです。
しかし、発想ひとつで実はプラスに転換することもできます。
例えば、アナタが過去に良かれと思って炎上したと仮定しましょう。
面接官はその情報を見た瞬間に採用する確率を一気に下げてきます。
なので、事前に布石を打っておくんです。
書類に過去の過ちの反省とこれからについて書いておきます。
特に掛けそうなところでいうと自己PRの部分です。
例えばこのような感じ↓↓↓
<自己PR>
私が他の人に負けないところは過去の過ちの振り返りと、これからどうするかの未来志向です。私は過去にとある1件で世間を賑わせる騒動を起こしてしまいました。つまり、現代でいう炎上です。アイデアを思いついた瞬間は「面白い」と思い、良かれと軽薄な思いで実行したことによって多くの人に迷惑をかけたことは当時も今も深く反省しております。その際に学んだことは、自分の行動によって誰が喜び、困るのかなど常に先を見通せるようにすべきということです。当たり前のように思えますが、私の場合は自分の人生に影響を与えた大きな出来事として記憶に深く刻まれております。私はその過ちをした過去を深く受け止め、これからどのように行動していけば良いのかを考え抜きました。私自身、これからも常に行動への責任を考えておく必要がありますが、過去の私と同じように軽薄なその場しのぎの面白さで、周囲に迷惑を書ける可能性がある人を少しでも止めることができればと思っております。
といった感じでしょうか。
少し反省しすぎなのかもしれませんが。
あくまで参考という形にしてください。
丸パクリするとバレますのでご注意を。。。
まとめ
今回は採用選考は応募する前から始まっているという内容をお伝えしました。
内容をまとめると↓↓↓
- 採用担当は過去の情報を調べ上げて採用するか判断している
- 日本は減点方式なのでマイナス点は一気に削られる
- 不安だったら全て消去
- Google/Yahoo/SNS/YouTubeなどで検索して調べて消去
- 逆に振り切って自己PRでプラスに転換する
特に最後のマイナスをプラスに転換する行動は会社員でも大きく活きてきます。
減点方式とはいえ、多くの企業はそこまで鬼ではないので失敗も許容してくれる会社もあります。
特に経営者になれば「失敗した事実からどう向き合って未来に繋げるか?」といった話が大好きです。
多くの経営者は挑戦してきた過程の中で数え切れないほどの失敗を繰り返したはずです。
当たり前のように大学に通って、何不自由なく会社員生活を送れている多くの会社員では味わえない経験です。
このように、実はマイナスと感じられる内容は発想次第でプラスに転換できます。
都合が悪ければ消すことが一番ラクで確実性が高いのですが、どうしても消せない情報や消したくない理由があれば発想の転換でプラスに転じる神の一手がないかを考え抜きましょう。
今回の内容は以上です。
アナタの就職活動が上手くいくことを祈っています。