やりがいがある仕事は働く前から見つからない

就職や転職で仕事を探している人に「やりがいのある仕事」を探している人が多くいります。しかし、結論から申し上げると、タイトル通り、働く前からやりがいのある仕事なんて発見できません。

さらに、やりがいというのは個人に依存するものが多く、その人がこれまで経験したできごとでやっている業務内容が「やりがいがあると思っている人」と全く同じというのはありえないため、「他人が言うやりがいのある仕事」をそのまま鵜呑みにすると、自分には合っていなかったというケースが発生します。

では、どうすれば、やりがいのある仕事をできるのか。

そちらを解説していきます。

 

好きになれそうな会社を見つける

まず大前提として、「職種でやりがいを見つけないこと」です。

例えば、「営業職は直接お客さんとコミュニケーションできてやりがいがある」とか、「優秀な人を採用できたときの人事のやりがいはたまらない」など、どうしても経験したことがない職種に関しては魅力的に感じたり、人の意見を参考にしてしまいがちです。

しかし、やりがいはあくまでもその人本人がこれまで生きてきた経験や環境に大きく依存するもが多く、「営業職だから~」とか「人事だから~」とか職種に依存するものではありません。

職種よりも重要なことが働く環境です。

つまりは会社。

この会社で、このメンバーで働けているからやっている仕事が楽しくなる要因が大きいんです。逆に辛い仕事でも、周囲が助けてくれれば「やりがい」へと変わります。しかし、成果が出ていたとしても、周囲に嫉妬されたり、邪魔をされる環境にいると気持ちよくないはずです。

就職や転職する際は、業務内容ばかりにフォーカスしすぎず、働く会社が好きになれるかを見極めましょう。会社によってはキャリアチェンジも出来る可能性があるため、たとえ、すぐに就いた業務が上手く行かなかった場合でもサポートしてもらうことが可能です。

会社が目指すビジョン、働いている人など働く環境に共感できるか。

就職や転職する際はそこを重要視しましょう。

 

自分にとって良い会社を探す方法

では、ビジョンや働く人に共感できる会社はどうやって探すのか。

主に以下5つが考えられます。

①一緒に働く人に会う
②社員のSNSを覗いてみる
③会社のブログやWantedlyの記事を見てみる
④飲み会に参加させてもらう
⑤人づてに噂を聞いてみる

それでは、1つずつ解説していきましょう。

①一緒に働く人に会う

面接では実際に働く人に会うことをオススメします。

多くの場合、人事や事業部長クラスの人間、もしくは役員や社長など、業務レベルで一緒に働く人とは一度も会わずに採用が決まることがあります。もちろん、そういった会社にも素晴らしい環境の中で仕事ができるところもありますが、可能であれば一度、一緒に業務レベルで働く人と面談をしてもらえる機会を設けてもらいましょう。

どうしても人事や役員などの話と現場の内容が乖離している場合もあり、いざ、その会社で働いてみると「言われたことと違う!」と感じることも多くあります。そのリスクを少しでも取り除くためには、一度、一緒に働く人と面談を組んでもらえるように交渉してみましょう。

②社員のSNSを覗いてみる

入社したい会社の社員がSNSをやっていれば、その内容を覗いてみるのもアリです。特に中小・ベンチャー企業では、数年前から実名で会社名も入れてSNSをやる人が増えてきました。例えばTwitterで会社名で検索すると、その会社の本アカウントが出てきて、フォローしている人が社員のケースが多くあります。

無難なのは実名で社名もプロフィールに記載している人の内容を見るのが一番です。もし、社名で検索した際に、第三者が会社のことをツイートしているものがあれば、そちらも参考にするのもアリです。

③会社のブログやWantedlyの記事を見てみる

会社のブログを見るのも社内の働く環境を見るポイントの1つです。

公式サイトに投稿されているブログがあればそちらを確認するのもいいですが、転職サイトのWantedlyでは求人情報だけではなく、社員インタビューを投稿している会社も多いので、探してみるのもアリです。

ただ、注意すべき点として、どうしても会社側から発信している内容となるため、全てを信じすぎないこと。ある程度は参考にしていいですが、あくまで参考程度に押さえておきましょう。

④転職サイトの会社評価欄を確認

転職サイトによっては過去に就業した人(現在も就業している社員も含む)がその会社を評価して、コメントを投稿する内容もあります。

例えば、OpenWork(旧Vokers)やLight houseなど。

OpenWork(旧Vokers)

OpenWork 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミ
就職・転職前に採用企業のクチコミをリサーチ。OpenWork(オープンワーク)では、「社員・元社員」から独自に収集した「年収・待遇」や「職場環境」の評価・レビューを共有。「組織体制」、「退社理由」など、8カテゴリのクチコミと「給与制度」、8...

Light house

会社の評判、口コミ、年収から転職・就職情報まで分かるライトハウス
日本最大級!年間5000万ユーザーが利用する会社口コミ・評判プラットフォーム「ライトハウス」。会社に関する正確かつ質の高い情報を収集し、毎日更新。エン独自サーベイによる企業研究や女性評価の可視化など、企業をあらゆる角度から知ることが出来ます...

会社の口コミを投稿する人は、退職を考えている人や退職をした人の投稿が多く、内部にいないとわからない会社の生々しい内容が記載されています。

気になる会社があれば登録が必要ですが、覗いてみるのもアリです。

⑤人づてに噂を聞いてみる

もし、知人に会社の状況を知っている人がいれば聞いてみることをオススメします。

実際に会社で働いている人でないと事実と異なる場合もありますが、参考に程度に留めておく分には情報収集としてはアリでしょう。それがいわゆる第三者としてその会社の評判になるので。

いくら、実際に社内が働きやすくても評判が最悪だった場合は、取引が停止したり、さらに悪評を言われるなど段々と働きづらくなります。あまりにも事実無根な内容が出回ることであれば、そちらの方が大問題ですが、会社の評判は気にしておく必要があります。

 

やりがいのある仕事にしていく

重要なことなので何度も言いますが、「仕事のやりがい」というのは、働く前では全くわかりません。前章では「好きになれそうな会社かどうかを調べる方法」を紹介しましたが、実際にアナタがその会社を好きになれるは誰もわかりません。

「やりがいのある仕事」ばかりを求めすぎてしまうと、いざ働いたときに、思ったほどやりがいを感じず、自分と会社との距離が離れていく一方です。私の経験則ですが、仕事で結果が出て、顧客に喜ばれて上司に認められ、「自分の居所を感じたときに仕事のやりがい」を感じます。

まずは結果を残して信頼を勝ち取ること。

それを達成しないで「やりがい」は感じることはないでしょう。

仕事の半分以上は辛いことや楽しくないことが多いです。一見、派手に見える花形の営業職でも、影で資料作成したり、上司と商談練習(ロープレ)を繰り返したりなど、地道にコツコツやっていくことばかりです。

その結果、努力が実を結ぶから「やりがい」を感じていきます。

逆に努力もそこそこに、なんとなく結果が出てしまうと、逆にやりがいは感じないはず。

なので、最初から「やりがいのある仕事」を探しに行かず、その会社で行う、その仕事をやりがいのあるものにしていく努力をやっていきましょう。自分が一番活躍できそうなところはどこか、得意なところを伸ばしていくことをオススメします。

まとめ

今回は「仕事のやりがい」について解説しました。

まとめると以下のとおりです。

①好きになれそうな会社を見つける
・職種でやりがいを見つけない
・職種よりも働く環境が自分に合っているかを優先

②自分にとって良い会社を探す方法
・一緒に働く人に会う
・社員のSNSを覗いてみる
・会社のブログやWantedlyの記事を見てみる
・飲み会に参加させてもらう
・人づてに噂を聞いてみる

③やりがいのある仕事にしていく
・まずは結果を残して信頼を勝ち取る
・努力が実を結んだ瞬間に「やりがい」を感じる

仕事を探す際の大きなテーマである「やりがいのある仕事」ですが、今回述べたとおり、最初から「やりがいのある仕事」なんて見つかりません。やりがいのある仕事にしていくんです。

それにあたり重要なのが、働く環境です。

アナタにきっといい職場が見つかることを望んでいます。

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