元お笑い芸人が就職面接で伝えたい過去の経験や会社で活かせそうなスキル

今の日本ではお笑い芸人に限らず、役者や声優など一度正社員として働いた経験がない人だと「経歴なし」と認識されます。

そのため、就職活動の面接でも「お笑い芸人時代は何をやってきたのか」だったり、「お笑い芸人の経験をどのように仕事で活かせるか」という質問もされがちです。これはイジメているわけではなくて、面接官も経歴なしの元お笑い芸人を少しでも会社で活躍してもらおうと、過去の経験を深堀りして共通項を見つけることに努めています。

つまり、アナタに可能性を感じているのです。

え?

経歴なしなのにどこを期待しているのかって?

正直それは、面接官によりけりなのでわかりません。

しかし、いずれにせよ、書類選考を通過して面接に言った時点で、すでに何かしらの期待をされています。期待しなかったら書類選考で落としているはずです。

その可能性を確かめるためにも、「お笑い芸人時代は何をやってきたのか」といった質問を面接官は行います。面接官も採用に必死です。ネットが採用に活用される以前に比べて採用媒体が増え、さらにSNSなどでも積極的に採用活動している今、会社とマッチする人材を採用するのは至難の業です。

なので、数年前に比べて未経験者も採用していくといった企業が増えています。社内で研修して育てていく。無事に育ってくれれば、「未経験者でも活躍できる!」ということをアピールできるので、企業にとっても求職者にとってもWin-Winの状態になります。

そこで今回は、就職の面接でもよく聞かれる「元お笑い芸人が就職面接で伝えたい過去の経験や会社で活かせそうなスキル」を紹介していきます。

自分の経験の棚卸しにもなるはずなので、ぜひやってみてください。

 

 

面接の流れをおさらい

 

まず、面接の流れをおさらいしましょう。

 ①自己紹介・自己PR
 ②転職・就職をなぜ行うのか
 ③志望動機
 ④過去の経験や会社で活かせそうなスキル
 ⑤面接官への質問

今回、ご紹介する内容は④となります。

どのタイミングで聞かれるかは面接官次第ですが、ここでの内容が面接の結果を左右するといっても過言ではありません。どうあがこうが「経歴なし」ということは間違いないので、面接官はスキルを確かめづらいんです。お笑い芸人の過去の経験を会社員で活かせるところが、いわゆるアナタの経歴になります。

また、お笑い芸人時代は当たり前にやっていたことが、以外と会社員で役立つことがあります。現に私がそうでした。意外とお笑い芸人でやってきたここって役立つんだといったように。

面接官はお笑い芸人の細かい内容は知りません。

なので、お笑い芸人も会社員も経験がある私が、お笑い芸人が会社員としても活かせそうなスキルを紹介していきます。

 

お笑い芸人でやってきたことを洗い出す

 

まずはお笑い芸人時代にやってきたことを洗い出していきましょう。

ざっと洗い出してみるとこんな感じでしょうか?

 ①ネタ作り、ネタ合わせ
 ②ライブ出演
 ③チケット手売り
 ④アルバイト
 ⑤先輩とのコミュニケーション

 

いやいや、、、

「①ネタ作り、ネタ合わせ」って会社員として活きるのかよ?

 

そう思ったアナタ。。。

活きます!

丸々100%を活かせるわけではないですが、一部なら活かすことができます。

ではさっそく、①~⑤までを解説していきます。

 

①ネタ作り、ネタ合わせ

 

コンビやトリオでネタ作りをやった経験がない方は飛ばしてください。

でも、参考になるところがあるかもしれないので、気になった人だけどうぞ。

さっそく質問ですが、

ネタ作りやネタ合わせってどこでやっていましたか?

おそらく、ネタ作りであればカフェやファミレスが多かったと思います。ネタ合わせであれば深夜の公園など人がいない屋外が多かったのではないでしょうか。

ポイントは「どのようにやってきたのか」です。

ネタ合わせもネタ作りも、ネタを披露するお客さんのことを思って考えたはずです。

「ここでこのフリをやれば後のオチが効いてくるな」

「見た目をお客さんに受け入れてもらうためにはどういた発言をすべきか」

「表情はお客さんに見えるようにしないと」

これは、ビジネスで言うところの「顧客視点」に繋がります。お客さんの視点に立って、自分たちのネタが一番笑ってくれやすいネタの運びはどうすればいいのか。それを考え続けた経験は会社員としても大いに活かせます。

私も会社員として働いている中で、お客さんがどう思っているのか客観的に見ることが苦ではありませんでした。なぜなら、ネタ合わせやライブで何百回も経験済みだからです。もちろん、お笑いとビジネスは100%マッチするわけではないので、全く同じような考えでは通用しないかもしれません。

しかし、元となる考え方はお笑い芸人でも大いに役立ちます。

いかがでしょうか?

今回の内容で、少しは面接を乗り越えられる勇気が湧いてきたと思います。

こんな感じで進めていきますので、この記事を読みながら、「他にももっとこういった経験が活きてきそうだな!」と思えるものを自分で洗い出してみましょう。

 

 

②ライブ出演

 

お笑い芸人の経験だとライブ出演も会社員のスキルで横展開ができそうです。

たとえば、一番わかりやすいのがプレゼンテーションスキル。

人前でネタを披露する経験は日本全国を通して1%もいないはずです。もっというと、人前で披露したネタが地獄のようにスベり倒した経験は日本に何人いるでしょうか。世界を通しても希少性のある人です。

それをアナタは経験しています。

並大抵の精神力じゃないはずです。

売れないお笑い芸人の中にはスベりなれたという異常者も出ています。

それほどアナタの経験には価値があります。

使わないのはもったいない!!

一つ注意点を述べると、「ライブ出演=プレゼンテーション」ではないこと。あくまでも可能性です。面接官もビジネスのプロとしてプライドがあります。「お笑いみたいにいかないぞ」といった感じで。

なので、あくまでも可能性として述べましょう。

「お笑い芸人としてライブ出演したので人前で話すことは苦ではないです」

このくらいに抑えておきましょう。

決して、「お笑い芸人でライブに出演した経験があるのでプレゼンテーションはできます!」元気いっぱいに口を裂けても言わないようにしましょう。お笑い芸人とビジネスはイコールではないので、正直なところいくら人前で話す経験があっても最初のうちは違いに苦労します。

 

もっと具体的に伝えるならこちら↓↓↓

 

お笑い芸人としてライブに出演した経験があります。なので、人前で話すことは苦ではありません。ただし、お笑い芸人として出演したライブとビジネスで披露するプレゼンテーションはイコールではないと思います。最初のうちはその違いに戸惑うことがあるかもしれませんが、できないことは真摯に受け止め、少しでも諸先輩方に追いつけるように精進して参ります。

 

このように、「お笑い芸人とビジネスには違いがあることを最初から認識しておく」「自分の経験に奢らない」「失敗も真摯に受け止める」ことを伝えましょう。スキルだけではなく、人としての魅力も面接官に伝えることができます。感覚値ではありますが「一緒に気持ちよく働けるか」を感じてもらうことも重要です。好きあらば、人間性もアピールしていきましょう。変に尖って面接官に対抗しないようにしましょう。

 

チケット手売り

 

これも一般人ではなかなか経験ないはずです。

見知らぬ人に声をかけチケットを購入してもらう。

まさに営業活動です。

さらに営業でも難易度が高い「飛び込み営業」の部類に入ります。

ただし、ここでも同様にチケットを手売りした経験を語る際は注意が必要です。

とにかく謙虚でいること。

これにつきます。面接官はビジネスのプロなので、「ビジネスはお笑い芸人ほど甘くないぞ」と思ってくる人が大半です。そこを認識せずに、「お笑い芸人でチケット手売りをしたことがあるから営業も簡単にできる!」そんなことを言い出したら面接官に「ビジネスをなめるな」と思われて終了です。

考えてみてください。

アナタがお笑い芸人時代の後輩に、元営業マンが脱サラしてお笑い芸人がいたら。

「営業でプレゼンできるんでお笑いもできます!」

なんて言い出したら、

「なめんなよ?」

と思うでしょ?

それと同じです。

もちろん、自信を持つことは素晴らしいことです。しかし、それが表に出すぎて、面接官の機嫌を損ねたり、何か違和感のあるようなことを感じさせる行為は極力避けましょう。

 

 

アルバイト

 

ここはどのように伝えるかですね。

正直、単なるアルバイト生活だと学生でも語れるので、そのまま語ると逆効果です。

「なんだ、バイト経験かよ」

と面接官に思われて終了です。

では、元お笑い芸人のアナタのアルバイト経験が一般の人よりも特殊だったことのようにするには、どのように語れば良いんでしょうか?

それは、アナタのお笑い芸人の経験です。

ちょっと意味がわからないって?

つまり、「アルバイトをしたこと」ではなく「どういった気持ちでアルバイトをしていたのか?」に焦点を当てて考えましょう。20代の前半は良いですが、後半になるにつれて、周囲の友人が会社で出世したり子供を生んだり、家を立てたりなど人生が豊かになっていったはずです。一方でアナタは、まだアルバイトをしている。

相当、悔しい思いをしたはずです。

その悔しい経験をお笑い芸人ではなく、今度は新しい会社員というステージで晴らす。

そう考えると少し燃えてきませんか?絶対にやってやろうって。

その内なる秘めた思いを面接官に伝えてみましょう。

「やる気はあります!」

と伝えても、誰でも言えることなので大した評価になりません。

むしろ、「やる気しかないのか」「頭悪そうだな」と思われて終了です。

お笑い芸人が誰しも思っていた感情は、一般人からするとかなり特殊です。お笑い芸人時代は、周囲の人がお笑い芸人ばかりだったので気が付かなかったかもしれませんが、似たような経験をした会社員はいないはずです。

だからこそ、これまでのお笑い芸人の経験、もしくはどんな感情で過ごしていたのかを思い出しながら、これから頑張る原動力にしていきましょう。それをちゃんと言語化できれば、面接官にも評価してもらえるはずです。

 

 

先輩とのコミュニケーション

お笑い芸人は上下関係が厳しいことで有名です。私もお笑い芸人を始めた頃は何もわからなかったので何度も怒られました。

 

・先輩を絶対に待たせない
・先輩を立てる
・先輩が気持ちいい状態で話ができるように誘導する
・奢ってもらったときのお礼の仕方
・先輩の好みの女性を連れてくる

 

ガチガチに厳しいわけではありませんが、こういった経験は会社員でも生きています。例えば、飲み会の席など、特にコースの鍋料理や焼き肉などの時は、率先して取り分けることができます。

こういった細かい行動1つ1つは意外と上司は見ています。

「あいつ気が利くな」

といったように、実は仕事以外のところで重宝されます。

最近は、新型コロナウイルスの影響で飲み会も激減し、飲み会が開催されても飲みに行かない人も正当化される時代になりました。それはそれで私は問題ないと思います。しかし、飲み会の席で小さな気配りが評価されると「ちゃんとしているやつ」と思われて得をします。

意識的に社内の評価にしなてくも、「あそこまで気が遣えるなら何かお願いしてもちゃんとやってくれそうだな」と思ってくれる可能性も広がります。

無理に「飲み会に参加しろ」とか言いません。

特に最近は新型コロナウイルスの影響で飲み会自体の開催が厳しくなったので、十分に注意が必要です。しかし、飲み会にはチャンスが広がっています。

例えば、売れている会ったことがない先輩がいる飲み会に誘われたら行きましたよね?

それと同じです。

さらに会社の飲み会は評価されて仕事を貰えることがあります。

接待とまでは行きませんが、飲み会で得られた信頼は仕事でも継続されます。

なので、会社の飲み会はかなりお得です。

ぜひ、お笑い芸人時代に培ってきた飲み会のスキルを会社員でも活用してみましょう。

 

 

まとめ

 

今回はお笑い芸人の経験について語りました。

会社員を経験していないと、どのタイミングでお笑い芸人の経験を活かせるか全くイメージがつかないと思います。しかし、実際にお笑い芸人から会社員になった私から言わせると、お笑い芸人の経験で会社員で約だったものは多くあります。

だからこそ、常に視野を広げて、「このお笑い芸人のスキルは転用できないか?」を考え抜きましょう。

今回の内容をまとめると、

・お笑い芸人でやってきたことを洗い出す
・ネタ作り、ネタ合わせで顧客視点
・ライブ出演でプレゼンテーション
・チケット手売りで営業活動
・アルバイトで雑草魂
・先輩とのコミュニケーションで世渡り

大切なのはアナタの言葉で面接官に伝えることです。

今回ご紹介した内容はほんの一部にしか過ぎません。

正解はアナタの中にあります。

きっと理想の職場にありつけるはず。

応援しています。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました