どうも。
元お笑い芸人の神谷(カミヤ)と申します。
現在、東証一部上場企業にてWebマーケティングの仕事をしております。
このサイトでは僕の経験も踏まえて、お笑い芸人や役者、ミュージシャンなど芸能界で活動していたけど、辞めた後にどうすればいいか悩んでいるアナタの道しるべになるような記事を投稿しております。
新しい人生へ大きく一歩踏み出す、いわばアナタの応援隊長として、アナタが新たな幸せを手に入れられるまで、できる限りブログという形でご支援できればと思います。
今回は「元お笑い芸人のキャリア形成」の後編をお届けします。
前編をご覧頂いていない方はこちら↓↓↓
前回の振り返り
まずは前回の振り返りから。
■キャリアとは何か
①所属した会社
②これまでやってきた仕事の実績
■なぜキャリアを考える必要があるのか
①アナタの才能が埋もれてしまう可能性がある
②真剣にキャリアを考えている会社員は少ないので差別化できるチャンス
③考えるだけでも仕事の質が激変する
前回は「そもそもキャリアとは何か?」といった抽象的な内容をお伝えしました。
今回は「どのようにキャリアを形成していくのか」を具体的に解説していきます。
キャリアなんて必要ない
いきなり前回の話から支離滅裂するようなことを言いますが、
ぶっちゃけキャリアなんて考える必要はアリません!
これは本当にそうです。
僕の場合も、今の会社に入る前にキャリアをイメージしていたんですが、度重なる移動や組織編成でキャリアは崩壊し、ほとんど跡形もありません。
それはそれで良いのか悪いのかはアナタの考え方次第です。
「想定していたキャリアと別の方向へ進んでいたけど、当初は想定していなかった新しい発見ができた!」
とポジティブにとらえていればOK。
しかし、
「本当にやりたかったことはこんなことじゃない!」
とネガティブになってしまうと失敗です。
キャリアを形成しても多くの場合は破綻します。
組織は良い方向へどんどん変わっていくので、それに伴い部署の異動なども発生します。
例えばエンジニアで入社して経験を積んでいたが急に営業に回されるなんてこともよくあります。
そして、本来はやりたかったエンジニアを続けたいなら転職するか、上の人間へ直談判するなどキャリアを妨害する要素を回避したりします。
しかし一方で、エンジニアから営業に回された際に、エンジニアの生々しい現場やスキルは兼ね備えているので、営業でお客さんに提案するときの幅が広がります。
いわゆる現場目線でお客さんのシステムの状況や現場を想定しながら、お客さんの状況に合わせて提案内容を変えたりすることで、エンジニアの経験がない営業よりも優位に立てます。
実は今勤めている会社にも、元々はエンジニアで採用されて経験を積んだけど営業部に回されて渋々やった結果、トップ営業マンになり、今では部長を勤めるまでになった人がいます。
そのような形で想定していなかったキャリアを良い方向へ展開する方法を行い、成功している人も多く存在します。
むしろ、そうやって周囲に流されながらも波に乗って成功した人の方が多いのではないでしょうか。
お笑い芸人でも僕らの世代では多くの人がダウンタウンやウッチャンナンチャンに憧れて芸人を始めました。
しかし、次世代のダウンタウンやウッチャンナンチャンになれるはずもなく、業界に求められているリアクション芸やバラエティ番組でのひな壇、いじられキャラなど個性を出して生き残りを掛けています。
これを拒否してずっとダウンタウンやウッチャンナンチャンを目指してやっていても、彼らに近づくことすらできず一生夢のままで終ってしまいます。
多くの売れているお笑い芸人は最初に立てていた売れるプラントは違っているはずです。
僕は5年目でM-1を優勝していました。
M-1で優勝してダウンタウンの松本人志さんみたいに一言でオチをつけるセンスある人になるつもりでした。
結果、M-1はせいぜい2回戦がやっとでお笑い芸人を5年目で辞めました。
そして今は東証一部上場企業に勤めています。
18歳でお笑い芸人を目指していた田舎の男の子は、今の僕を想像していなかったでしょう。
なので、キャリアは極論をいうと必要ありません。
それでもキャリアを考える必要性
先ほど、
「キャリアは必要ない」
そう述べました。
しかし、実際には会社で働く前まではキャリアをある程度は考えておいた方が良いです。
結局どっちなんだ?
と思われるかもしれませんが正しくいうと、
「ある程度のキャリアは考えて、実際に変えるタイミングがあれば柔軟に対応する」
ということが正解でしょう。
仮置きで漠然とでも良いのでキャリアを考えておく必要は十分にあります。
特に会社選びの際にはキャリアが決まっているかいないかで入社後を大きく左右します。
なぜなら、求人数は無限に存在しています。
その中で「経歴なし」のアナタが、膨大の求人情報から「なんか良さそうな会社」を選び出すのは砂漠でコンタクトレンズを落とした状態です。
見つけ出すのは至難の業です。
さらに、いざ「良さそうな会社」を探し出しても入社して実態は労働時間も多くて社員の仲も最悪のブラック企業だっったというのはよくある話です。
事前にキャリアのたたき台を準備しておくことで、
「自分が達成したいことが実現できる会社なのか」
「どういった価値観で仕事をしている人が多いのか」
など絞り込んで効率的に会社選びができます。
「嫌ならやめればいい」と言った風潮がありますが、アナタはすでにお笑い芸人を辞めている存在ということを忘れずに。
一度、辞めた人間がすぐに会社を辞めると次に転職する会社にいい印象を持たれません。
「またすぐに辞めるのかな」
「芸人も辞めているし忍耐力がないのかな」
など悪印象を持たれます。
なので最初に就職する会社選びは慎重になりましょう。
しかし、どうしても馴染めなかったり、業務時間的に限界で体を壊してしまう危険性がある場合は別です。
体を崩してしまったら元も子もありません。
そうなる前に辞めることた吉です。
しかし、なんか気がのらないからといった理由でバイト感覚で会社を辞めるのはリスクなので十分に注意しましょう。
重要なのは「何をしたいか?」と「どうなりたいか?」
では、具体的にキャリアはどのように作っていくのか?
「何をしたいか?」と「どうなりたいか?」
考えるのは大きくこの2つです。
「何をしたいか?」については、例えば営業職、Webマーケティング、事務職などのバックオフィス、システムエンジニアなど職業をイメージしてみましょう。
深く考えすぎず、自分だったら何ができそうか?といった気軽な感じでもOKです。
「どうなりたいか?」については、「何をしたいか?」で述べた職種を実際に経験することで実現できることになります。
少々難しいかもしれませんが、例えば営業職の場合。
何をしたいか?:営業職
どうなりたいか?:生涯を通して営業職としてお客さんの良きパートナーでありたい
このような違いがあります。
「どうなりたいか?」の部分は選択した職業に対する「Why?」の質問です。
少し考えるのが難しい場合は簡単なものや具体性に欠けるものでも問題ありません。
例えば、「どうありたくないか?」を考えてみるのもいいでしょう。
- 会社内で挨拶をしない
- 機嫌の良し悪しを態度や顔に出す
- 無理な働き方をして体を壊す
など。
このように簡単な軸を作っておくことで、企業選びに基準ができて無駄が省けます。
莫大な求人数から宝を引き当てるのではなくて、自分が目指すべき地図を作ってそこに絞って宝を探しにいくイメージです。
宝の地図は自分で作成できます。
まとめ
前半と後半に分けて元お笑い芸人のキャリア形成について述べました。
まとめると、、、
■極論いうとキャリアは必要ない
①仕事はやってみないとわからない
②想定していたキャリアとは違った形になっても新しい経験が生まれる
■それでもキャリアを考える必要性
①膨大な求人情報を絞り込むことができる
②悪質なブラック企業への入社を避けられる
③自分と合わない企業を事前に選択肢から省ける
■重要なのは「何をしたいか?」と「どうなりたいか?」
①何をしたいのか?
・営業職、Webマーケティング、システムエンジニアなど職種がメイン
②どうなりたいか?
・営業職:「生涯を通して営業職としてお客さんの良きパートナーでありたい」など
中盤でも伝えたとおり、極論、キャリアなんて描いてもそれ通りにはいきません。
しかし、会社を選ぶ前にキャリアのたたき台を作っておくことで自分と合わない企業を事前に外すことができます。
うっかり合わない会社に入社することを防げます。
それ以外にも、軸を持っておくことで判断が必要なタイミングで即時に正しい判断ができます。
最初はイメージしづらいかもしれません。
誰しもがそうです。
しかし、多くの人が試行錯誤しながらも問題なく働けています。
アナタもできるはずです。
きっとうまくいきます。